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中古物件の賢い買い方Vol.12

中古物件の賢い買い方とは?
それは、この業界で30年以上の実績がある潮住建がこっそり、
お教えいたします。

契約前の内見について

興味のある物件がどんな状況なのか。自分の目で見て確かめるのが、契約を取り交わす前に行う「内見」です。この記事では、内見の流れやチェックポイントをご紹介する「内見とは」、契約後や内見の必要性について考える「内見の注意点」に分けてご説明します。悔いのない家探しを実現するためにもぜひご一読ください。

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■内見とは

不動産(仲介)会社から紹介された物件を居住前に訪れ、見学することを「内見」といいます。昨今は、インターネット上で物件情報を閲覧できるようになっています。しかし実際に足を運んで部屋を見て回り、雰囲気を体感する内見のほうが、より多くの情報を得られるはずです。写真や画像、文字に頼るだけでなく、住み心地や住環境、地域性などを肌感で把握できる内見を併用することをおすすめします。

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・内見の流れ

内見の流れは、おおよそ以下の通りです。

① 不動産(仲介)会社で物件を紹介してもらう

住みたい家の希望条件にそって紹介された物件から候補を絞り、内見したい物件を決めます。事前にインターネットやチラシで候補を選んでおくと、効率良く話が進むでしょう。物件を比較できるよう、できれば複数の物件を内見しておきたいところです。

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② 物件を訪れて内見する

担当者の案内で物件を内見します。現地に到着するまでの間、スーパーやコンビニ、学校、病院、郵便局などの所在のほか、人や車通り、道幅、街灯数など、地域性や周辺環境をチェックしておきましょう。実際に物件を見る際は、屋内外の現状や部屋のサイズ、窓やベランダからの眺望、室内の臭いなどをしっかり確認します。

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③ 不動産(仲介)会社に戻って相談する

内見後は、気に入った物件があったかどうか担当者に意見を伝えます。住みたいと思うほど気に入った物件があれば、この段階で購入を申し込むこともできます。他の物件を知りたい、見たい場合は、遠慮せず担当者に相談しましょう。

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■内見のポイント

内見にチェックしておきたい項目を、住宅の【外側】と【内側】の2つに分けて解説します。ちなみに内見は、午前中に行うのが理想。電気が止まっている状況でも部屋の隅々まで確認できるからです。メジャーやカメラも持参しましょう。引越しやインテリアの配置に役立ちます。

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【外側】

■外壁

住宅の外壁が傷んでいないかどうかを確認しましょう。クラックと呼ばれるひび割れや亀裂には要注意。雨漏りの原因にもなります。

■基礎

基礎部分のひび割れの有無も確認します。クラックがあると、建物が傾いて床や柱がゆがんでいる「不同沈下」の可能性があります。ひびの幅0.5mm以上を目安とし、鉄筋の腐食を防ぐ処置を検討しましょう。

■屋根

瓦やスレート、銅板などの屋根材がずれていないか、損傷していないかもチェックが必要です。

■軒下(軒裏)

注視したいのは雨どいです。破損していると雨漏りやシロアリ被害などにつながります。

■床下

湿気がたまりやすい床下は、カビや漏水、腐食、シロアリなどの被害が集まりがち。確認しづらい場合は、プロに依頼するのも一手です。多少の費用はかかりますが、ホームインスペクション(住宅診断)を活用すると安心です。

【内側】

■ゆがみ

最初に確かめたいのは、床や柱がゆがんでいないかどうか。家が傾いていると健康的な生活が脅かされます。上述の不同沈下が起きていないか確認しましょう。床の傾きは、ビー玉を転がしたりスリッパなしで歩いたりするとわかります。窓の開閉がスムーズかどうかも重要なチェックポイントです。

■におい

間取り図だけでは分からない、内見だからこそのチェック項目です。異臭がないか確認しましょう。カビ臭い場合は、雨漏りなどの疑いも。湿気は住まいを傷める要因なので注意が必要です。

■水回り

ライフライン・水回りはチェック必須。トイレやキッチン、洗面台、浴室などを確認し、漏水やシミ、床の浮きがないかを見定めます。家全体の劣化にもつながるため、特に水回りは念入りにチェックしましょう。

■排水・ガス

排水設備やガスの種類を確認します。都市ガスまたはプロパンガス、下水道または浄化槽など、それぞれの種類によって光熱費のかかり方が異なり、暮らしやすさにも大きく影響します。

■方角(日当たり、風通し、眺望)

部屋の向きが東西南北のどこに当たるのか確認します。日当たりや風通し、眺望は、改善が難しい事案です。日当たりや風通しが悪ければ、居住者の健康だけでなく、住宅の状態にも影響します。実際に窓を開けて風を通し、外の眺めも確かめてください。

■間取り

部屋の数や広さ、形などを体感し、間取り図と相違ないかをチェックします。必要な家具や家電を配置できそうか、生活動線を取りやすそうか、把握しておきましょう。

■収納

収納スペースについても、実際の幅・高さ・奥行き、扉の有無などを確認しましょう。収納一つでも、暮らしやすさは大幅に変わります。家具などの配置で収納を塞いでしまわないかどうかなどもチェックしておくと安心です。

内見の注意点

■契約後に内見はできる?

大抵の場合、再内見は可能です。引越しのシミュレーションや部屋の寸法計測、照明タイプ・カーテンサイズの確認などを行いたい場合、再内見を申し入れましょう。ただし、不動産(仲介)会社が引越しシーズンなどの理由で忙しい時は、時間がかかることを想定しておきましょう。

■内見なしの契約で大丈夫?

内見なしで契約することはできますが、居住後、思ってもみなかった不具合に直面しやすくなります。インターネットにアップされている物件の画像(写真・図面など)は、現状と食い違っている場合があるからです。築年数の浅い時期に撮影されていたり、部屋を広く見せる広角レンズが用いられていたりする可能性も否めません。もう一つの問題点は、騒音や日当たりの実情が判断しづらいことです。防音性や周囲の生活音、光の入り具合などは、現地でないとなかなか確認できず、先述した臭いも内見でこそ分かる要素です。居住後に判明するリスクを考えると、契約前の内見は行う方が賢明でしょう。

今回は、契約前の内見について解説してきました。ほかにも「内見にはお金がかかる?」「内見すると契約しないといけない?」などの疑問がありましたら、ぜひ中古住宅のプロ「潮住建」に気軽にご相談ください。中古住宅ならではのお得な情報や多彩なリフォームプランで、理想の住まいをご提案します。東大阪で中古物件をお探しなら、地域密着・実績豊富な当社にお任せください!

vol.11「購入申込みについて」